「突然、手足がしびれる」「ろれつが回らない」…
20代・30代でも起こる脳卒中のサインとは?
大阪市淀川区にあるながしま脳神経外科リハビリクリニックは、日本脳神経外科学会認定の脳神経外科専門医が、頭痛から脳卒中まで幅広い疾患を診療しています。
頭痛やめまい、しびれなどの神経症状から、脳卒中後のリハビリテーションまで、幅広く脳神経疾患の診療に対応しています。
脳卒中は高齢者の病気というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
確かに年齢とともにリスクは高まりますが、20代・30代の若い世代でも脳卒中が起こることがあります。
脳卒中は、若いからといって完全に無縁な病気ではないということを、まず知っておいていただきたいと考えています。今回は、若い世代でも知っておきたい脳卒中の原因と症状について解説します。
若い世代でも脳卒中は起こる
脳卒中全体の中で若年者が占める割合は決して多くありませんが、20代・30代での発症例は実際に存在します。若いからといって、脳卒中の可能性がないとは言い切れません。
日々の診察の中で感じるのは、年齢を理由に症状を見過ごしてしまうことが、受診や救急対応の遅れにつながるケースがあるということです。
若い世代にとって大切なのは、必要以上に不安になることではなく、脳卒中を疑う症状が出たときに適切な行動をとれるかどうかです。
若い世代の脳卒中の原因
生活習慣病も若い世代のリスク因子になる
高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙といった生活習慣病は、高齢者だけの問題ではありません。若い世代でも、これらの危険因子が重なることで脳卒中のリスクが高まることがあります。
健診で血圧や血糖値の異常を指摘されても、自覚症状がないため、そのままにしている方もいるのではないでしょうか。
年齢に関わらず、こうした危険因子を把握して管理していくことは大切なことです。
生活習慣病以外の原因が関係する場合もある
若い世代の脳卒中には、生活習慣病以外の要因が関係することもあります
頸動脈や椎骨動脈の解離(血管の壁が裂ける状態)は、比較的若い世代でも起こることがあります。スポーツや事故、あるいは明らかな外傷がなくても起こる場合があります。
また、生まれつきの心臓の構造の問題(卵円孔開存など)や不整脈、血液が固まりやすくなる状態(血液凝固異常)なども、若年者の脳卒中に関係することがあります。
原因はひとつとは限らず、複数の要因が関係する場合もあります
若い世代の脳卒中は、くわしく調べてみて初めて原因が分かるケースも少なくありません。
女性特有のリスク因子について
女性では、妊娠・産褥期(出産後の時期)や経口避妊薬の使用が、条件によっては脳卒中リスクに関係する場合があることが知られています。
これは、ホルモンの変化や血液の凝固能の変化が関係しているためです。
ただし、経口避妊薬については、製剤の種類や喫煙の有無、片頭痛の前兆の有無など、個々の条件によってリスクが異なります。服用していること自体が必ずしも脳卒中につながるわけではありません。
服用中の方で気になる症状や不安がある場合は、自己判断で服用を中止せず、処方医にご相談ください。
脳卒中を疑う代表的な症状
脳卒中を疑う症状は、年齢に関わらず共通しています。
次のような症状が突然現れた場合は、すぐに救急車を呼んでください。
体の片側の麻痺やしびれ
顔・腕・脚など、体の片側に力が入らない、しびれるといった症状が突然現れた場合は要注意です。
顔のゆがみ
笑ったときに顔の片側が動かない、口角が下がるなどの症状があります。
言葉が出ない・ろれつが回らない
話そうとしても言葉が出てこない、呂律が回らない、相手の言葉が理解できないといった症状です。
突然の激しい頭痛
これまで経験したことのないほどの激しい頭痛が突然起きた場合は、くも膜下出血の可能性があります。
視野の異常
物が二重に見える、視野の一部が欠ける、片方の目が見えにくくなるといった症状です。
ふらつき・歩けない
突然バランスがとれなくなる、まっすぐ歩けないといった症状も脳卒中のサインになることがあります。
症状が出たらすぐに受診を
脳卒中は高齢者に多い病気ですが、20代・30代の若い世代でも発症することがあります。
若いという理由から脳卒中の可能性を考えず、症状を見過ごしてしまうこともあるかもしれません。
大切なのは、若年者でも脳卒中が起こり得ることを知り、疑わしい症状が現れた場合には、年齢を理由に軽視せず、速やかに適切な医療につながることです。
症状が短時間で治まっても、安心はできません
脳卒中を疑う症状が数分で治まった場合でも、一過性脳虚血発作(TIA)などの可能性があります。TIAは脳梗塞の前触れとなることがあり、症状が消えたからといって安心はできません。
速やかに専門の医療機関を受診するなど、適切な医療につながることが大切です。
若いうちから自分のリスクを知ることが大切
脳卒中を必要以上に心配する必要はありませんが、若いからといって完全に無関係とも言い切れません。
自分の血圧や血糖値、コレステロール値などを把握しておくことは、若い世代にとっても意味のあることです。
次のような方は、ご自身の健康状態を確認してみましょう
• 健診の結果を放置している方
• 喫煙習慣がある方
• 家族に脳卒中を経験した方がいる方 など
脳卒中は、若いから大丈夫とは言い切れません
脳卒中は高齢者に多い疾患ですが、20代・30代でも発症することがあります。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病だけでなく、血管や心臓の異常など、若い世代に特徴的な原因が関係する場合もあります。
大切なのは、年齢が若いからといって、脳卒中を疑う症状を見過ごさないことです。
突然、手足に麻痺が生じたり、顔がゆがんだり、言葉が出にくくなったりした場合は、すぐに救急車を呼んでください。また、突然の激しい頭痛が現れた場合も、速やかな救急対応が必要です。
脳卒中を防ぐためには、日頃からご自身の健康状態を把握し、危険因子を適切に管理することも大切です。
高血圧や糖尿病などを指摘されている方や、ご家族に脳卒中を発症した方がいる場合は、一度ながしま脳神経外科リハビリクリニックへご相談ください。
当院では、これまでの病歴や生活習慣などを丁寧に確認し、必要に応じて検査をおこなっています。
一人ひとりの健康状態に応じて、脳卒中の危険因子の管理や治療についてご相談いただけます。
