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健診で「血圧が高い」と言われたら?
高血圧と脳出血・脳梗塞の関係

2026.10.01

健診で「血圧が高い」と言われたら?高血圧と脳出血・脳梗塞の関係

健診で「血圧が高い」と言われたら?高血圧と脳出血・脳梗塞の関係

大阪市淀川区のながしま脳神経外科リハビリクリニックは、日本脳神経外科学会専門医による、頭痛から脳卒中まで幅広く診療する脳神経外科クリニックです。頭痛やめまい、しびれなどの神経症状から、脳卒中後のリハビリテーションまで、幅広く脳神経疾患にご対応しています。

健康診断で「血圧が高めですね」と言われたもののそのままにしている方は少なくないと思います。症状がなければ、受診を後回しにしてしまうのは自然なことです。高血圧と脳卒中の関係を長年診てきた立場からお伝えすると、症状がない時期からの管理が、その後の大きな差につながることがあります。

今回は、健診で血圧が高いと言われたときにどう考えればよいか、脳出血や脳梗塞との関係も含めて解説します。

健診で血圧が高いと言われたら、まず何を考えるべきなのでしょうか

健診での血圧測定は、緊張や環境の影響を受けやすいため、一度の測定値だけで高血圧と判断することはできません。一方で、健診で繰り返し高い値が出ている方や、家庭で測定しても高めが続いている方は、きちんと今の状態を確認することが大切です。

まず取り組んでいただきたいのは、家庭での血圧測定です。

朝起きてすぐ(トイレの後、朝食・薬の前)と、夜寝る前に測定する習慣をつけることでより正確な血圧の状態が把握できます。その記録を持って受診していただくと、診察がよりスムーズになります。

高血圧はなぜ問題なのでしょうか

高血圧が続くと、血管の壁に常に強い圧力がかかり続けます

これが長期間続くことで、血管が傷みやすくなったり、硬くなったり(動脈硬化)する状態が進んでいきます。その結果、脳出血や脳梗塞のリスクが高まります。

ただし、高血圧だからといって必ず脳卒中になるわけではなく、高血圧はあくまでもリスクを高める要因のひとつです。

喫煙、糖尿病、脂質異常症、加齢、家族歴など、複数の要因が重なることでリスクが上がっていきます。

症状がないから大丈夫ではなく、症状が出てからでは遅い場合があるのが高血圧の怖いところです。
だからこそ、症状のない時期からの血圧の管理が重要なのです。

高血圧と脳出血・脳梗塞の関係

高血圧は、脳卒中の大きな危険因子のひとつです。血圧が高い状態が続くと脳の血管に負担がかかり、脳出血や脳梗塞を発症するリスクが高まります。

脳出血

脳出血は、脳の血管が破れて出血する病気です。
高血圧の状態が長く続くと、脳の細い血管に負担がかかります。その結果、血管が傷み、破れて出血する原因となることがあります。

高血圧は脳出血の重要な危険因子のひとつです。
日頃から血圧を適切に管理することが、脳出血の予防につながります。

脳梗塞

脳梗塞は、脳の血管が詰まり、脳に十分な血液が届かなくなる病気です。
高血圧によって動脈硬化が進むと、脳の血管が狭くなったり、詰まったりしやすくなります。また、高血圧は心房細動を発症するリスクとも関係しています。心房細動によって心臓内に血栓ができると、その血栓が脳の血管まで流れて詰まり、心原性脳塞栓症を引き起こすことがあります。

脳卒中は、発症してから治療するだけでなく、発症する前から予防することが大切です。

脳神経外科医として多くの患者さまを診療するなかで、高血圧を早い段階から適切に管理することの重要性を日々感じています。

自覚症状がなくても血圧の管理が必要な理由

高血圧というと、頭痛やめまいを思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、高血圧の多くは自覚症状がほとんどありません。また、頭痛やめまいがあるからといって、必ずしも高血圧が原因とは限りません。

自覚症状がないまま血管に負担がかかり続けることから、高血圧はサイレントキラーとも呼ばれています。

体調に変化がないから大丈夫だと判断せず、健康診断などで血圧の高さを指摘された場合は、そのままにしないことが大切です。まずはご自身の血圧がどの程度なのかを確認し、必要に応じて適切な管理や治療につなげていきましょう。

生活習慣の見直しで血圧は変わる

高血圧の管理において、生活習慣の見直しは重要な取り組みです。薬を飲む前に、あるいは薬と並行して、日常生活を見直すことが血圧コントロールに役立ちます。

食事(減塩)

日本人の食事は塩分が多くなりがちです。1日の塩分摂取量の目標は6g未満とされています。醤油や味噌、漬物、加工食品などに含まれる塩分に気をつけることが基本です。

適度な運動

ウォーキングなどの有酸素運動を習慣化することで、血圧が下がりやすくなります。激しい運動である必要はなく、毎日30分程度の軽い運動を続けることが大切です。

禁煙

喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を促進します。高血圧がある方にとって、禁煙は非常に重要な取り組みです。

節酒

過度な飲酒は血圧を上昇させます。飲酒量が多い方は見直しを検討してください。

体重管理

肥満は高血圧のリスク因子です。適正体重を維持することが助けになります。

ストレスへの対処

ストレスは一時的に血圧を上昇させます。自分なりのリラックス方法を持つことが大切です。

ただし、生活習慣を改善しても血圧が十分に下がらないときや、すでに高い状態が続いているときには、薬物治療を併用することが必要になります。

降圧薬について

生活習慣を見直しても血圧を十分にコントロールできない場合は、降圧薬による治療を検討します。

降圧薬は、一度飲み始めたら一生続けなければならないと思われがちです。しかし、生活習慣の改善などによって血圧が安定すれば、状態を確認しながら薬の量を調整できる場合もあります。

大切なのは、自己判断で薬を減らしたり、中止したりしないことです。

薬を急に中止すると血圧が上昇する場合もあり、適切な血圧管理ができなくなる可能性があります。薬の量を減らしたい場合や服用をやめたい場合は、必ず医師に相談してください。

降圧薬は、血圧を適切に管理し、脳卒中や心血管疾患などを予防するために使用します。薬を飲むことに不安や抵抗がある場合も、まずはその気持ちを医師にお伝えください。

脳卒中を疑う症状が出たら

高血圧を管理していても、脳卒中が起きる可能性をゼロにすることはできません。次のような症状が突然現れた場合は、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。
• 体の片側(顔・腕・脚)に力が入らない、しびれがある
• 言葉が出てこない、ろれつが回らない
• 視野の一部が見えなくなる、物が二重に見える
• 突然の激しい頭痛
• 歩けない、バランスがとれない

これらの症状は一時的に治まることがありますが、それでも必ず受診をしましょう。

一過性脳虚血発作(TIA)の可能性があり、その後に脳梗塞を発症するリスクが高まることがあります。「症状が治まったから大丈夫」と自己判断せず、早めに医療機関を受診することが大切です。

健診での結果を、ご自身の健康を見直すきっかけに。

健診での結果を、ご自身の健康を見直すきっかけに。

健診で血圧が高いと指摘されたら、症状がなくても一度ご自身の血圧について確認してみましょう。高血圧は自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに血管へ負担をかけていることがあります。
高血圧と診断されても、生活習慣の見直しや適切な治療によって血圧を管理することは可能です。早い段階から血圧を適切に管理することは、将来の脳卒中を予防するうえでも大切です。
ながしま脳神経クリニックでは、脳神経外科に加えて循環器内科の診療もおこなっています。高血圧をはじめとする生活習慣病の管理から、脳血管疾患の診療まで幅広くご対応しています。健診で血圧の高さを指摘された方や、ご家庭で測る血圧が気になる方は、そのままにせず一度ご相談ください。

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