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脳のMR検査って何がわかる?
CTとの違いについてもくわしく解説

2026.07.01
脳のMR検査って何がわかる?CTとの違いについてもくわしく解説

大阪市淀川区のながしま脳神経外科リハビリクリニックは、日本脳神経外科学会専門医による、地域の皆さまの脳のお悩みに寄り添うクリニックです。頭痛やめまい、しびれといった神経症状から、脳卒中後のリハビリテーションまで、幅広い脳神経疾患にご対応しています。
MR検査は、放射線を使わずに脳の状態をくわしく調べられる検査で、早期発見や治療方針の決定に重要な役割を果たします。今回は、MR検査でわかることやCTとの違いについてわかりやすくご説明します。

MR検査(MRI)とはどのような検査なのでしょううか

MR検査とは、強力な磁石と電波を使って体の内部を画像化する検査です。さまざまな角度から断面画像を撮影できるため、脳の細かな構造を立体的に把握することができます。

最大の特徴は、放射線を使用しない点です。

CT検査では放射線(X線)を使いますが、MR検査では磁気と電波を利用するため、被ばくの心配がありません。繰り返し検査をおこなう場合や、放射線への影響を気にされる方でも安心して受けていただけます。

検査時間は部位や撮影方法によって異なりますが、脳のMR検査では概ね20〜30分程度です。検査中は「ガガガ」「ドンドン」といった大きな音がしますが、当クリニックでは専用ヘッドホンで音楽を聴きながら検査を受けていただける環境を整えています。

MR検査でわかる主な疾患

脳のMR検査では、次のような疾患の発見・評価に役立ちます。

脳梗塞

脳の血管が詰まることで起こる脳梗塞は、発症直後のごく早期でもMR検査(特にDWI拡散強調画像)で検出できます。
CT検査では発症初期に映りにくい場合があり、早期発見においてMR検査が有効です。

脳出血・くも膜下出血

脳内や脳を覆う膜の間に出血が起きた場合も確認できます。特にくも膜下出血の原因となる脳動脈瘤は、MRA(MR血管撮影)という方法で造影剤を使わずに脳血管を撮影することが可能です。

脳腫瘍

良性・悪性を問わず、脳内にできた腫瘍の位置や大きさ、周囲への影響を詳細に評価できます。

慢性硬膜下血腫・水頭症

頭部打撲後などに頭の中にじわじわと血が溜まる慢性硬膜下血腫や、脳脊髄液が過剰に溜まる水頭症は、認知症の症状と間違われやすい疾患です。もの忘れや歩行障害などの症状があり、これらが原因だった場合、早期に発見・治療することで症状の改善が期待できます。

その他

脳の萎縮(認知症の評価)、多発性硬化症などの脱髄疾患、脳血管の狭窄や奇形なども評価できます。

CT検査とMR検査の違い

優劣ではなく「目的による使い分け」

CT検査とMR検査は、どちらが優れているというものではありません。それぞれに得意・不得意があり、症状や目的に応じて使い分けることが重要です。

装置の見た目から違います

CT装置とMR装置は、見た目からして大きく異なります。CT装置は「ドーナツ型」と呼ばれる開放的な形状で、中央の穴をベッドがゆっくり通過するだけです。一方MR装置は長い筒のような「トンネル型」で、その中に入って撮影を行います。閉所が苦手な方にとっては、この形状の違いだけでも受ける印象がかなり変わるかもしれません。

 

CT検査 MR検査
•「ドーナツ型」で比較的薄く開放的
•中央の穴をベッドがゆっくり通過する
•筒のような「トンネル型」
•頭部に近い位置まで装置が迫るため、圧迫感を感じやすい構造
原理が根本的に異なります

使用する技術がまったく異なります。特にMR検査は放射線を使わないため、被ばくの心配がなく、繰り返し検査をおこなう場合も安心です。

CT検査 MR検査
•「ドーナツ型」で比較的薄く開放的
•中央の穴をベッドがゆっくり通過する
•筒のような「トンネル型」
•頭部に近い位置まで装置が迫るため、圧迫感を感じやすい構造
被ばく あり なし(繰り返し検査も安心)
検査時間が大きく異なります

MR検査は情報量が多い分、検査時間がかかります。一方CT検査は短時間で結果が得られますが、得られる情報量はMR検査ほどではありません。どちらにも一長一短があり、症状や目的に応じて使い分けることが大切です。

CT検査 MR検査
時間 5分程度 10〜15分程度
特徴 •一回の撮影で完結するためスピーディー
•緊急性の高い場面でも迅速に対応できる。
•目的に応じて複数の条件で撮影をおこなうため時間がかかる
•一度の検査で得られる情報量が多い。
音の違いも大きなポイントです

MR検査中は「ガンガン」「ドンドン」と大きな音が鳴り続けますが、当クリニックでは専用ヘッドホンで音楽を聴きながら検査を受けていただける環境を整えています。曲は技師が患者さまの年齢層に合わせて選曲しており、検査を受けた患者さまからは「思ったよりリラックスできた」とお声をいただいています。

CT検査 MR検査
•比較的静か
•特別な耳の保護は不要
•「ガンガン」「ドンドン」と大きな音が発生
•磁場を変化させる際に生じる音で避けられないが、当クリニックでは専用ヘッドホンで音楽を聴きながら受けることができる

当クリニックの考え方

大阪市淀川区のながしま脳神経外科リハビリクリニックでは、患者さまの症状や状態を丁寧に診察したうえで、どのような検査や治療が適しているかを総合的に判断しています。
「検査を受ければ安心」ではなく、まず診察を行い、その結果に応じて適した検査へつなげることを大切にしています。
検査はあくまでも診察の延長線上にあるものです。症状や緊急性、患者さまの状態に応じて、院内でMRI検査を行う場合や、必要に応じて適切な医療機関をご紹介する場合もあります。
ご不明な点やご心配なことがありましたら、お気軽にスタッフへご相談ください。

このような症状のときは脳のMR検査をご検討ください

 

 

頭痛 •いつもと違う頭痛
•徐々に悪化する頭痛
•痛み止めが効きにくい頭痛
めまい • 繰り返すめまい
• 歩行時のふらつきを伴うめまい
しびれ • 手足の片側のしびれ
• 顔と手足のしびれが同時に起こる
物忘れ • 急に進行するもの忘れ
• 日常生活に支障が出るもの忘れ

これらの症状がすべてMR検査の対象になるわけではありません。
診察で症状のくわしくお聞きしたうえで、検査の必要性を判断します。
また、MR検査は保険診療で受けられますが、「症状がないが念のために受けたい」という場合には保険が適用されません。
その場合は脳ドックとしてのご受診をおすすめしています。

命に関わる疾患を見逃さないために

命に関わる疾患を見逃さないために

脳のMR検査は放射線被ばくがなく、脳梗塞や脳腫瘍、脳動脈瘤、慢性硬膜下血腫など、さまざまな疾患を早期に発見できる検査です。CTとは目的が異なるものであり、どちらが優れているという話ではなく、症状や状況に応じて使い分けることが大切です。

頭痛、めまい、しびれ、物忘れなどの症状が続く場合や、いつもと何か違うと感じたときは、自己判断せずにまずご相談ください。診察を丁寧に行ったうえで、本当に必要な検査をご提案するのが、大阪市淀川区で地域の皆さまの脳のお悩みに寄り添う当クリニックの姿勢です。

なお、突然の激しい頭痛、体の片側の麻痺、ろれつが回らないなど、脳卒中が疑われる症状がある場合はすぐに救急車(119番)をお呼びください。脳卒中は一刻を争う疾患のため、まずは命を守ることを最優先にしてください。

気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にながしま脳神経外科リハビリクリニックへご相談ください。

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