チェック
検査前に、安全に受けていただけるかどうかを確認するため、体内に金属があるかなどをチェックします。
MR検査は、強力な磁石と電磁波を利用して体内の状態を画像として映し出す検査です。CT検査とは異なり、放射線を使用しないため被ばくの心配がなく、安全性の高い検査として知られています。
MR検査には、断面画像を撮影するMRI検査と血管を撮影するMRA検査があります。MRI検査では脳や脊髄、内臓や筋肉・関節などの全身の詳細な断層画像を撮影できます。MRA検査では造影剤を使用せずに血管の状態を確認することができます。外から直接見る事が出来ない脳の検査では、MR検査のような画像による診断は、病気の早期発見、病変の広がりや位置の特定、治療効果の判定、再発の確認など様々な点で重要な役割を果たします。
ながしま脳神経外科リハビリクリニックでは、医師が必要と判断した場合には診察当日にMRI検査を実施し、その日のうちに結果の説明まで行う体制を整えています。脳の病気は、自覚症状がないまま進行する病気もあり早期発見・早期治療のためにもMR検査はとても重要です。
当院では脳神経外科専門医が診断を担当し、正確な所見と的確な治療方針を患者さま一人ひとりに合わせてご提案いたします。また、検査に対する不安や緊張を少しでも和らげられるよう、検査中には音楽を流し、スタッフが適宜お声がけを行うなど、リラックスして受けていただけるような環境づくりにも力を入れています。検査時間は内容によって異なりますが、おおよそ20分程度で終了します。
ながしま脳神経外科リハビリクリニックでは、患者さまの症状や診察結果に応じて、主に4種類のMRI検査を実施しています。これらはいずれも脳や神経系、脊椎などの状態を詳しく調べるために重要な検査で、早期発見や適切な治療の判断に役立ちます。
脳の断面像を撮影する検査です。3次元での撮影が可能であらゆる角度の断層面が撮影できます。脳の状態を知るには非常に重要な検査と言えます。脳腫瘍や脳梗塞、脳出血などの有無や病気の広がり具合いを確認することができるため、原因不明の頭痛やめまい、しびれなどの症状に対して、または脳疾患の経過観察に対して非常に有効です。
頭部MRA検査は脳内の血管の状態を調べるための検査で、特に脳の動脈に焦点を当てて撮影を行います。脳梗塞の原因となる血管の狭窄(細くなる状態)や閉塞(血流が途切れてしまう状態)を確認したり、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤の有無を確認したりできます。これら以外にも動静脈奇形や椎骨動脈解離、静脈の閉塞なども診断対象となり、細部にわたる血管異常の確認に役立ちます。
頸部には体幹(心臓側)から頭部へ向かう重要な血管が複数通っており、それらの動脈の状態を調べる検査です。これらの動脈は、脳への血流を担う非常に重要な役割を果たしており、血管の異常は脳梗塞など重篤な疾患につながる可能性があります。
検査では、加齢や動脈硬化に伴いプラークと呼ばれるゴミが血管内に付着して起こる頸動脈狭窄症などを調べます。頸動脈プラークは脳梗塞の危険因子ですので、頸部MRA検査は脳梗塞予防のためにも重要な検査と言えます。
磁力を用いて脊椎の検査をします。一般的には頸椎(くび)、胸椎(背中)、腰椎(こし)に分けて検査をします。X線では見えにくい神経や筋肉、椎間板の異常を評価するのに非常に適しています。ヘルニアや脊柱管狭窄症、圧迫骨折、腰椎すべり症、脊髄腫瘍、脊髄梗塞など多くの病気の確認に欠かせない検査です。
検査前に、安全に受けていただけるかどうかを確認するため、体内に金属があるかなどをチェックします。
検査着にお着替えいただき、手荷物をお預かりしたうえで、MRI検査室へご案内いたします。
検査は横になった状態で行います。撮影部位に専用の器具を装着し、装置の中に入っていただきます。
検査中はできるだけ身体を動かさないようお願いいたします。難しい場合は、事前にご相談ください。
検査時間は内容によって異なりますが、おおよそ10〜30分程度です。
MR検査では非常に強力な磁石を使用するため、検査室内への金属類の持ち込みは固く禁止されています。安全に検査を受けていただくため、以下のような金属製品や磁気に影響を受けるものは、すべて外してからご入室いただきます。
ネックレス・ピアス・指輪・ヘアピンなどのアクセサリー類、腕時計や鍵、眼鏡、財布(特に小銭や磁気カード入りのもの)、ライター、スマートフォン・携帯電話、ベルト、金属のホックやワイヤーがついた下着や衣類、義歯や入れ歯、補聴器、使い捨てカイロ、湿布薬、ニトロダーム(貼付薬)、カラーコンタクトレンズ、かつら・ヘアピース、義手・義足・装具、万歩計などが該当します。
検査前にスタッフより詳しくご案内いたしますので、ご不明な点があればお気軽にお尋ねください。
以下に該当する方は、当クリニックではMR検査を受けていただくことができません。
ご不明な点がある場合は、事前にスタッフまでご相談ください。
以下の項目に該当する方は、MR検査を受けられない場合があります。
検査前に必ず医師へご相談ください。
医師の判断により、MR検査が適切でないと判断された場合や、閉所恐怖症・強い不安感などの理由でMR検査を受けることが難しいとされた場合には、CT検査をはじめとした他の画像検査のご提案をさせていただくことがあります。
それぞれの検査方法には特性や適応があるため、患者さまの症状や体調、ご不安に応じて、最適と考えられる検査をご案内いたします。なお、当院にご希望の検査設備がない場合には、信頼できる医療機関をご紹介いたしますので、ご安心ください。
検査方法の選定に際しては、医師が丁寧にご説明し、ご理解・ご納得いただいたうえで進めてまいります。何かご不安な点がございましたら、遠慮なくご相談ください。