「ズキズキと脈打つように痛む頭痛がある」
「頭痛があると仕事や家事が手につかない」
このような症状で悩まれている方は、片頭痛の可能性があります。
頭痛は誰にでも起こる症状ですが、その中でも片頭痛は日常生活に大きな影響を与える疾患です。しかし「体質だから仕方ない」と我慢している方も多く、適切な診断や治療につながっていないケースも少なくありません。
この記事では、片頭痛の特徴、原因、誘因、前兆である閃輝暗点、そして受診の目安について詳しく解説します。
片頭痛とはどのような頭痛か
片頭痛は、ズキズキと脈打つような痛みが特徴の頭痛です。片側に出ることが多いですが、両側に出る場合もあります。
痛みは数時間から長い場合には数日続くことがあり、日常生活に支障をきたすほど強くなることもあります。仕事に集中できない、家事ができない、外出を控えなければならないなど、生活の質を大きく低下させる原因となります。
また、片頭痛では頭痛以外の症状も重要です。吐き気や嘔吐を伴うことがあり、食事が取れなくなることもあります。さらに光や音に敏感になり、テレビの音がうるさく感じたり、スマートフォンの画面がまぶしく感じたりすることがあります。このため、暗く静かな場所で休みたくなる方が多いのも特徴です。
片頭痛の誘因とは?なぜ起こるのか
片頭痛は、さまざまな要因が重なって起こると考えられています。これを誘因と呼びます。
まず多いのが生活リズムの乱れです。睡眠不足だけでなく、寝すぎも誘因になることがあります。また、仕事や人間関係によるストレスも大きな要因です。
食事も重要なポイントです。忙しくて食事を抜いたり、長時間空腹の状態が続いたりすると、低血糖となり頭痛を引き起こすことがあります。「昼食を抜いた日に頭痛が出る」という方は、このタイプの可能性があります。
アルコールも代表的な誘因です。特に赤ワインなどで頭痛が誘発される方は少なくありません。「飲酒後に頭痛が出る」と感じている場合は注意が必要です。
さらに女性では、月経に関連して頭痛が起こることがあります。これはホルモンバランスの変化が影響していると考えられています。「生理前になると決まって頭痛が出る」という場合は、月経関連片頭痛の可能性があります。
このように片頭痛は、「睡眠」「食事」「ストレス」「ホルモン」「アルコール」などが重なって起こることが多く、自分の誘因を知ることが症状コントロールの第一歩になります。
閃輝暗点とは?片頭痛の前兆症状
片頭痛の前に「閃輝暗点」と呼ばれる症状が現れることがあります。
これは視野に異常が現れる現象で、キラキラした光やギザギザした模様が見えたり、視野の一部が見えにくくなったりします。「目がチカチカする」「視界に稲妻のような光が見える」と表現されることもあります。
この症状は通常10分から60分程度で消失し、その後に頭痛が始まることが多いとされています。
閃輝暗点は片頭痛の特徴的な症状の一つですが、初めて経験した場合は脳の病気との区別が必要になることもあります。症状が長く続く場合や繰り返す場合には、一度医療機関での評価を受けることが重要です。
危険な頭痛との違い
頭痛の中には、命に関わる可能性のあるものもあります。くも膜下出血や脳出血などがその代表です。
これらの頭痛は「突然」「これまで経験したことがない強い痛み」として現れることが特徴です。また、手足のしびれや麻痺、ろれつが回らない、意識がぼんやりするなどの症状を伴うこともあります。
片頭痛と自己判断してしまうと、重大な病気を見逃す可能性もあるため、「いつもと違う頭痛」と感じた場合には注意が必要です。
市販薬に頼りすぎるリスク
片頭痛のある方の中には、市販薬で対応し続けている方も多くいます。しかし、薬の使用頻度が増えると、かえって頭痛が慢性化することがあります。これを薬物乱用頭痛と呼びます。
「痛くなったらすぐ薬を飲む」という状態が続くと、頭痛の回数が増えてしまうこともあります。我慢や自己判断だけで対応するのではなく、適切な治療を受けることが重要です。
受診を検討すべきタイミング
次のような場合には、一度医療機関を受診することをおすすめします。
- ・頭痛の頻度が増えてきた場合
・日常生活に支障が出ている場合
・市販薬で改善しない場合
・これまでと違う頭痛がある場合
・頭痛以外の症状を伴う場合
片頭痛は適切な診断と治療によってコントロールできる場合が多く、早めに相談することで生活の質を大きく改善できる可能性があります。
当院での頭痛診療について
ながしま脳神経外科リハビリクリニックでは、頭痛の診療を行っています。
頭痛の種類を丁寧に見極め、必要に応じてMRI検査を行いながら原因を評価します。片頭痛の診断だけでなく、危険な頭痛が隠れていないかを確認することも重要です。
また、患者さま一人ひとりの生活背景に合わせて、治療や生活指導を行っています。
頭痛でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
ながしま脳神経外科リハビリクリニック
院長 永島宗紀
